戸建てを売却する際に、築年数がキーポイントとなります。
築年数によって資産価値や特徴が異なり、売却利益にも影響します。
この記事では戸建ての価値と築年数をテーマに年数ごとのポイントをおさえてお伝えします。
築年数5年の戸建て
まずは築年数5年の戸建てを見ていきます。
下記のようなポイントがあります。
●売出価格について
築年数5年の戸建ては、新築ではありませんが中古戸建の中では新しい方です。
そのため建物や設備の劣化などがほとんどなく、新築を変わらない物件もめずらしくありません。
しかし、いくら築年数が少なく、新築と変わらない物件であっても、新築時より資産価値が下落するのが一般的です。売り出し価格を高くしすぎると売れない可能性もあるので、市場価格や周囲の新築物件と照らし合わせて価格を設定しましょう。
●売却理由を説明できるように
一生に一度の買い物と言われるマイホームを長く住まずに売りに出すということはそれなりの理由があると思われることがあります。
そのため、「売却理由を知りたい」という買い主もめずらしくありません。
売却に至る理由はそれぞれですが、買い主が納得いくように説明することが早期の成約につながる秘訣です。
築年数10年の戸建て
次に築年数10年の戸建てです。
●コストを抑えやすく人気の不動産
築年数が経過していますが、耐用年数がまだ残っており、住宅ローンも組みやすいのが特徴です。
設備も使用状況によりますが、まだ使用できるものも多く大掛かりなリフォームや修繕をせずにそのまま住むことができる物件といえます。
中古戸建ての購入と修繕費用を最小限に抑えられるのが築年数10年のポイントと言えるでしょう。
●売主側のメリット
戸建てを売却する際、購入後6年以上が経過している場合、売却利益に課税される税金が安くなるという特徴があります。
そのため、築年数10年前後は売却活動の開始に適しているといえます。
●建て方による資産価値の差
戸建ての売却の際、どのような建て方をしたかによって資産価値が異なります。
大手のハウスメーカーや有名な工務店で建てた場合などは資産価値が落ちにくくなり売却利益を思っていた以上に得られることがあるかもしれません。
築年数15年の戸建て
築年数が伸びてきました。
どのような変化やポイントがあるか見ていきましょう。
●資産価値の減少
新築時の20%ほどが相場となり、築年数5年や10年に比べて資産価値も大幅に減少していきます。
しかし、中古戸建は築年数10年~15年の戸建てが多く売られていて、その分需要もあり、物件検索する際に築10年以上15年未満で調べるケースも多いです。
10年と15年をひとくくりにされることもあるので、築年数が経過しているからとあきらめるのはまだ早いです。
●修繕と売却時期に注意
戸建ての場合、築年数15年前後で大規模修繕がおこなわれるのが一般的です。
大規模修繕は外壁の塗装や張り替えが含まれるため、外に足場が設置されます。
そのため、日当たりや眺望が把握できなかったり、外観が分からないなど売却の際の障害となりやすくなります。
中古の不動産を購入する場合、建物の状態や立地、日当たりなどが重視されるのが一般的です。
良い状態で内覧を行うのが効果的であるので、修繕の時期は売却の時期とかぶらないようにタイミングを見極めましょう。
築年数20年の戸建て
続いて築年数20年の戸建てです。
●資産価値はほぼゼロ
築年数20年の戸建ては資産価値がほぼゼロになるのが特徴です。
木造住宅の耐用年数が22年と言われているため、20年を超えると資産価値がほとんどなくなります。
買い主側が住宅ローン控除を受けられなくなるのが築年数20年以上です。
住宅ローン控除を受けるために耐震基準の適合性をチェックしたり、耐震基準適合証明を取得したりする必要があり、手間がかかるのもデメリットです。
築年数20年は手ごろな価格で戸建てを手に入れられる一方、立地や延べ床面積、仕様など購入に至る魅力がないとなかなか買い手がつかない不動産となります。
●土地の価値
建物の評価はほぼゼロでも、土地に対する価値を求めて購入する買い主も多くいます。
既存の建物を取り壊して新築する買い主もいるため、利便性に優れた土地の場合は早期の成約につながる可能性があります。
更地にして売りに出せば、用途の幅が広がるのでより多くの需要が見込めるかもしれません。
築年数20根に条の戸建てを売却する際は、戸建ての状況を良くチェックし、需要がなさそうなら更地にすることも視野に入れるましょう。
築年数30年の戸建て
●需要と供給が増える
築年数30年が経過した戸建ては売り出し価格が大幅に下がるため、格安中古としてたくさんの戸建てが販売されます。
また「相続などで手に入れた古い中古戸建を手放したい」という理由で売却する人が増えるのも特徴です。
そのため建物の価値ではなく、多くの場合土地の価値のみが評価されます。
●耐震基準
さらに築年数30年が経過した戸建ての場合、新耐震基準に適合しているか否かが大切なポイントです。
旧耐震基準法で建設された戸建ての場合、現在の耐震基準を満たしていないため、地震で倒壊する恐れがあります。
立地などよっぽどの好条件でない限り、建物がある状態で高い売却利益は見込めないでしょう。
そのため築年数20年と同様、更地にして売りに出すことも視野に入れてみましょう。
築年数40年の戸建て
●リフォームやリノベーションを視野に
築年数40年ともなると、水廻りの設備や建具の劣化、床のたわみなど家のいたるところに不具合が生じてきます。
よって、快適に住むためには場合によっては建て替えが必要です。
長い間空き家だった場合は乾季が不十分なためカビの発生も懸念されるでしょう。
そのため「古家付き土地」として売り出すか、更地にして売却するのがおすすめです。
●買取業者に売却する
仲介ではなく買い取りで売却するのも一つの方法です。
買い取り専門の不動産会社があるので、お互いが見積もり金額に納得すれば即日売却もおこなえます。
買い取り業者は戸建てを買い取った後、リフォームやリノベーションして転売するのが目的なので、仲介より売却利益は少なくなるのがデメリットです。
しかし築年数の経過明日古家を持ち続けていると、税金や修繕費といった維持コストが発生するので、不要な戸建てであれば早めに売却するのが良いでしょう。
この記事では戸建て物件の築年数ごとのポイントについてお伝えしました。
一般的な特徴をお伝えしてきましたが、より細かく資産価値について知りたいという方は査定のお問い合わせもしておりますのでお気軽にご相談ください。
地域密着でお客様の不動産売買を全力でサポートいたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。 弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓
併せて読みたい記事