もし火災が発生したときには初期消火が大切になりますが、正しい方法で対応しなければ被害が大きくなる可能性もあります。
この時期は空気が乾燥しているので、火災が発生しやすくなります。
そこで初期消火の基本をもう1度確認し、万が一のときに備えておきましょう。
もし自宅で火災が発生した場合、最初に何をするべきか知っておく必要があります。
具体的にどのように動くべきなのかを確認してみましょう。
火災の発生を伝える
火災が発生してしまったら、最初に行うべきことは周りの人に火事が発生したことを伝えましょう。
伝える方法は大声で火事が発生したと叫ぶのと同時に、非常ベルを鳴らします。
最近は集合住宅が多い上に、音が響きにくい建物もあります。
そのため、引っ越しをした際には非常ベルの場所を必ず確認しておきましょう。
アパートなどでは非常ベルが備わっていないこともあるので、そんなときには大声で火事が発生したことを伝えます。
119番に連絡をする
火災が発生したことを回りに知らせると同時に、119番に通報することも忘れてはいけません。
もし顔見知りの人がいるのであれば、自分はすぐ消火活動に当たり、119番への通報は顔見知りの人に頼むのがよいでしょう。
もちろん知らない人ばかりであっても、近くの人に119番へ通報してほしいと頼むのもおすすめです。
その方が避難する場合も消火活動をする場合でも効率的です。
小さな火でも空気が乾燥しているとあっという間に燃え広がる可能性があるので、119番への通報は火の大小に関係なく行う必要があります。
消火活動を行う
火災の発生を伝え、119番への通報を行ったら、即座に消火活動に当たりましょう。
しかし、正しい消火の方法を知らないと意味がありませんので、万が一のときに備えてどのような方法で消火を行うのか確認しておくべきです。
この初期消火がきちんと行えるかどうかで、火災の被害がどの程度出てしまうのかが決まると言っても過言ではありません。
消火が間に合わなければ避難する
火災の発生に気が付いたときに、すでに火の回りが早くて消火活動が間に合わないケースもあります。
そんなときには無理に消火活動をするのは危険なので、119番通報や周りに火災が発生したことを伝えたら、即座に避難しましょう。
避難をするときにも注意するべきことがいろいろとあります。
急に火災が発生すると慌てて冷静さを失ってしまうこともあるので、避難経路や避難の方法なども確認しておくと安心です。
火を消すときには消火器を使用するのが基本ですが、滅多に使用する物ではないので、使い方がわからない人もいるでしょう。
いざというときでもすぐ消火活動ができるようにしておくことも大切です。
中には水をかけて火を消そうとする人もいるでしょうが、水をかけてはいけないケースもあります。
そこで正しい消火活動を行えるようにするために、「消火器の使用方法」と「水をかけて消火してはいけないケース」について見ていきましょう。
消火器の使用方法
集合住宅には消火器が備え付けられているのが一般的ですが、いくら消火器があっても、正しく使えなければ意味がありません。
そこで消火器の使用方法をもう1度見直してみましょう。
最初は消火器の頭の部分にある黄色い輪っかを抜きます。
この黄色い輪っかが安全ピンなので、抜き取らないと消火器を使うことができません。
抜くときは輪の部分に指をひっかけて、真上に引っ張ります。
安全ピンを抜いたら、今度はホースを外して先端の部分を持ちましょう。
これで消火をする準備ができたので、後はレバーを握るだけで噴射することができます。
噴射するときにも注意しなければいけないことがあります。
それは風下から噴射しないことです。
風下から噴射すると、風にあおられて消火剤がきちんと火に当たらないこともありますし、風が強いと火が一気に燃え広がる可能性もあるので危険です。
必ず消火器は風上から使用しなければいけません。
放射時間はだいたい15秒から20秒程度です。
放射する距離も7メートルから8メートルぐらいがベストなので、きちんと覚えておきましょう。
また、消火器には使用期限があります。
使用期限が切れていたのでは意味がないので、きちんと期限を確認しておくことも重要です。
集合住宅で共用部分に消火器が設置されている場合には、使用期限が切れていたら管理会社にきちんと連絡をしておきましょう。
水をかけて消火してはいけないケース
消火器が近くになく、火もまだ小さい状態であり、近くに水道とバケツや洗面器などの入れ物があった場合には、水をかけて消火するという人もいるでしょう。
確かに火は水をかければ消えるのが一般的ですが、実は水をかけて消火をしてはいけないケースもあるのです。
それは電気製品から出火した場合と、鍋の油や石油ストーブから出火した場合です。
電気製品に水をかけてしまうと、感電してしまう危険性があります。
感電を防ぐためには、まずブレーカーを落として電源を完全に遮断してからで消火を行なわなければいけません。
しかし、火災が発生したときにブレーカーの電源を落としてから水で消火する余裕があるとは限りませんので、基本的には水をかけてはいけないと覚えておくべきです。
また、調理油や石油などから出火した場合は、水が沸騰してしまう可能性があります。
油はかなり高温になるので、水をかけて沸騰させてしまうと、最悪火柱が上がる危険性もあるのです。
このような場合には消火器を使用するか、毛布などを濡らして火を確実に消すことが大切になります。
火災が発生した場合、自分で消火活動ができる状態なら行うべきですが、火の回りが早くて自分では手に負えなくなることもあります。
そんなときにはまず避難を優先しなければいけません。
そこで安全に避難するためにはどうすればよいのか、避難を優先するときとはどのような場合なのかを知っておかなければいけません。
安全に避難するために知っておくべき心得は
「天井に火が移ったら避難を優先する」
「逃げるときは姿勢を低くしてハンカチなどで口を覆う」
「ためらわずにすぐ逃げる」
「逃げたら絶対に戻らない」ことです。
天井に火が移ったら避難を優先する
明らかに火の回りが早いときには、逃げなければいけないことがわかるでしょう。
しかし、あまり火が回っていないように見えても、一気に燃え広がる可能性もあります。
そこで火の回りがあまり早くない、それほど火が激しくない場合でも、天井に火が移ったら初期消火は行わず、避難することを優先しましょう。
天井が崩れて避難経路がふさがれてしまう危険性があります。
逃げるときは姿勢を低くしてハンカチなどで口を覆う
火災を発見したときには、煙が充満していることもあります。
煙が充満していた場合には、火の回りに関係なくすぐに避難しないといけません。
煙を吸うと危険なので、煙が酷いときには姿勢を低くして、ハンカチなどで口と鼻を覆って逃げましょう。
ためらわずにすぐ逃げる
自宅で火災が発生した場合には、火元がわかっている場合もあるでしょう。
そのため、初期消火も行いやすい状態なのですが、自宅ではなく隣の家から出火した場合などは、どこが火元なのかわからない状態です。
このようなときには初期消火をするよりも、逃げることを優先しましょう。
火事だという声が聞こえた場合や、非常ベルが鳴った場合なども同様です。
仮に自宅から出火していても、火元がわからなければまずは避難を優先するべきでしょう。
逃げたら絶対に戻らない
火事が発生したときに1度避難をしたけれど、逃げ遅れた人がいるからと戻る人もいます。
しかし、きちんと消火活動が完了していない状態で戻るのはとても危険なので、もし逃げ遅れた人がいた場合には、119番に連絡をしたときや、消防自動車が到着したときに逃げ遅れた人がいることを告げましょう。
万が一火災が発生したときも、初期消火の基本をしっかりと抑えておくことで、被害を最小限に留められる可能性があります。
特に消火器の使用方法や、水を使って消火をしてはいけない事例などは知っておくべきです。
もちろん無理をして自分で消火してはいけませんので、いざというときにはすぐ避難できるように、避難経路の確認もしておきましょう。
火事が起きたときにはどう対処するのか覚えておけば、いざというときに役立ちます。
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