中古マンションを選ぶときのチェックポイントとして、間取りや部屋の広さ、築年数などを気にする方が多く、建物構造をチェックする方はあまりいません。
安全性の高い物件を選びたいのであれば、構造の知識も持っていたいものです。
そこで中古マンションの購入を検討している方に向けて、壁式構造とは何か、そのメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
壁式構造は主に5階建てくらいまでの低層の建物に多い工法で、壁と床の構造となっているものです。
柱や梁はなく、壁という面で建物を支え、鉄筋コンクリート造に多く見られます。
耐力壁と呼ばれる縦や横からの圧力に強い強固な鉄筋コンクリートの壁が使われ、床と壁を接合し、頑丈な建物を作ります。
旧耐震基準は1981年5月までに建てられたマンションに多く、新潟地震を契機に新耐震基準に変更されています。
一方、ラーメン構造とは新耐震基準、5階建て以上のマンションで使われている構造です。
柱と梁を使用した構造で、壁で建物を支える壁式構造とは大きく異なります。
耐力壁がないのが特徴で、低層マンションでも利用できるため、壁式構造より使用用途は幅広くなっています。
壁式構造特有の特徴があります。
部屋を広く使える
柱・梁がないため、部屋を広く使うことができ、空間効率が高くなっています。
家具などをレイアウトするのに制約がなく、ワンルームであっても他の物件より広く見えるのが特徴です。
断熱性・防音性に優れている
耐力壁は分厚く強固なため、冷暖房の効率が良く、防音効果も高くなっています。
集合住宅で日々の生活音や周囲の音が気になる方にとっては、最適の住まいになります。
耐震性に優れている
地震の揺れを分散することができるため、旧耐震基準でも地震に強いという評価を受けています。
マイナス面も十分把握し、対策を講じる必要があります。
間取り変更の自由度が低い
建物を支えるのは耐力壁であるため、撤去することはできず、リノベーションには不向きです。
ドアや窓が制限される
ドアや窓の場所、数量、大きさなどに制限があり、窓を広げることは不可能です。
住宅ローン控除が適用できない
取得の日以前25年以内に建築された物件か、「耐震適合証明書」の提出が要件となっていますが、証明書がとれない場合が多くなっています。
贈与の非課税制度が使えない
マンションの場合、築25年以内か、耐震適合証明書の提出が適用要件となっています。
壁式構造は耐力壁を利用するため、リノベーションは制約されます。
リノベーションを想定している場合は、建物構造を念頭に置き、計画的な物件探しが重要です。
壁式構造のメリット・デメリットを十分に把握し、ライフスタイルに合った物件であるかどうかを厳しくチェックする必要があります。
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